正社員となり３年目となりましたが、実はその前の数年間はアルバイトとして働いていました。福祉の勉強をしたいという理由で週1日だけあいの実でアルバイトをしつつ、メインの仕事は塾講師でした。40代に差し掛かる頃、塾講師は若い学生向けの人気商売なので、このまま続けていくのは難しいだろう、家族を養えるように福祉関係の資格を取り、手に職をつけようと決めました。現在は生活介護の生活支援員として、利用者さんの送迎、入浴や食事、排泄等のお手伝いをしています。

はじめの頃は利用者さんにどう接したらいいか分かりませんでした。ある時、電車のおもちゃを「ガタンゴトン」と言って動かしたら、さっきまで泣いていた子がニコっと笑ってくれたことがありました。本を読み聞かせていたら口を動かして何かを話そうとしてくれたり、ちゃんとしぐさや表情で返してくれることを知りました。夏場の入浴介助は暑くて大変ですが、利用者さんがお湯に浸かったときの開放的なウットリとした表情をみると、この仕事をやっていてよかったなと思います。

特別なケアを必要とする人たちは一人一人違った障がいがあるので、経験に頼らず謙虚に学ぶ姿勢は必須です。たん吸引の資格取得や実務者研修は勤務時間内に行かせてもらえます。職員へのサポートも充実しているので、安心働くことができます。
障がい者支援はこれからますます必要とされる仕事です。過去に培ってきた塾講師などの経験と介護職の経験をうまく活かし合いながら、皆さまにご満足いただけるようなサービスを提供していき、あいの実の成長に合わせて新しい分野にも挑戦していきたいと思っています。