前職は小児科看護師として大学病院や子ども専門病院で働いていました。病院という場所は、病気や不調になってから来ることがほとんどで、元気な子どもたちの姿を見ることはありませんでした。自分が担当させていただいた患者さんが退院すれば、その後は接する機会はなくなります。もっと子どもたちやご家族に寄り添ったケアをしたい、元気になった姿や成長をずっとこの先も見守っていける関係性を築いていきたいと思い、あいの実に入職しました。

看護師歴21年、あいの実に入職して3年目となりました。一般的にいうと「人に教える立場」までになりましたが、今の環境では子どもたちや周囲のスタッフさんから、逆に教わることが多く、毎日を新人になった気持ちで仕事をさせてもらっています。利用者さんだけを診ているではなく、本人を取り巻く家族・地域・学校など全部含めて支援する意味では、常に学びの連続です。また、他のスタッフさんたちから利用者さんについての相談はもちろん、プライベートな相談を受けることが結構あります。自分が積み重ねてきた人生経験が活かされて、それに応えられることが嬉しいですね。

病院に勤務していた頃は月に5回くらい夜勤に入ることがありましたので、2人の息子からは「母は夜、家にはいないもの」だと思われていたようです。現在は通所施設での日中だけの勤務に代わり、だいぶ家族と過ごせる時間が増えました。
今では子どもたちの行事にも積極的に参加できるようになりました。